歳始月日記(4)...






















昨日の記事へのコメントでkotapunchさんが,「固定観念」のことを「固定概念」と誤って使う風潮があるのじゃないか,ということを載せておられました.

言葉の使い方の変化,特にマスメディアでのそれについて徒然に感じた雑感を書いてみます:
言葉は生き物だから変化して当然ということを目立って普通に言われ始めたのは(マスメディアで普通の人々に対して)20,30年ほど前くらいからではないでしょうか.kotapunchさんの指摘から思いついたのは,まず「ら」抜き言葉や「ヤバイ」などの隠語などの日常化です.







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文法の動詞活用の活用形にはない「ら抜き」が大正時代には既に指摘されていたらしいですが,全国的に若年層に使われ出したのは個人的感覚では恐らく20~30年ほど前からのように思います.勿論,地方によっては昔から「ら抜き」が日常語として定着していた言わば方言はあるようですし,人によっては江戸時代にも散見されるとしてます.ただ,共通語を念頭に置く学校教育の立場から見れば,また教育を受けてきた立場からはこの用法は違和感があるはずですし,すくなくとも公式の場では普通に使ってはないはずです.

若年層を中心に使われ出した原因は,マスメディア+芸人による流布だろうと思われます.東京よりも関西,TV業界に強い影響力のある吉本興業が主たる発生源ではないかと思われます.TV画面を通して食べると表現するのではなく,「食う」と言い放つことがしばしば普通に芸人から行われ,それが若者に広がる.なんとも醜い状態だと思います.
吉本のNSCという学校形式で芸人を育成するという方式では「師匠と弟子」の枠組みがなくなっていて,その結果,日常の細かい躾がないままに野に放たれるということが起きているわけです.関西での走りは,独自のスタイルで世に出た伸介竜介が先鞭をつけ,NSC出のダウンタウンあたりがより強固にしたのだろうと思われます.
時系列で言えば,関西勢に影響を与えたのは,東の師弟関係の経験がありながらそのスタイルを過激な演出で行ったツービートが走りでしょうか.東ではツービートの影響は関西ほどなかったようです.いずれにしても,汚い言葉と毒舌が薄っぺらい体制批判のように捉えられ,それが「漫才の革命だ」と他の若い芸人に受けたようです.





Commented by kotapunch at 2020-01-07 11:44
吉本が根源ですか(笑)
個人的には店員の「よろしかったでしょうか?」が気になります。
Commented by Neoribates at 2020-01-07 12:09
こたさん,
と,推察しました(o´_`)ノ マアマア
関西はお江戸のような寄席というものが瓦解し,吉本影響下の劇場が小さな喫茶店レベルや小さなライブレベルを除いては,お笑い芸人の唯一の顔出しの場所ですからすべて吉本色になってしまいますよね.その結果は良いも悪いも今の状態への帰結だろうと思います.漫才に関しては師弟関係は崩壊しているわけで,ある意味表面的革命が起きたんだろうと(吉本の掌で転がされているのですがね).
「よろしかっったでしょうか?」,あれの起源はどこにあるのでしょうかねぇ.当然サービス業だろうとは思いますが.それと,「~の方」って言い方.これもムカつく表現でヽ(´~`; ォィォィ
Commented by cobag2 at 2020-01-07 13:26
最近の国語の乱れ方は酷いものですね、さすがの国語学者もお手上げの様です.
基準というか物差し(昔はNHKのアナウンサーがある意味基準線だった様です)が狂って来てますので
吉本にしろ欅坂にしろ出どこが何処であろうと全てが正しい世の中になってしまったのでしょうね.
NHKの女子アナなんぞ「ら」抜き言葉なんて当たり前、ウンウンの合いの手、語尾上げ、妙にフラットな
アクセント、バラエテイ並みのオーバージェスチャー、大井町のスナックもどきの髪型などなど目も当て
られませんね(苦)
やったもん勝ち!の世の中、研鑽を重ねて人生をかける仕事ではなくちょっと売れたら独立、タレントへの
転身の足掛かりとしか思えませんね.
スポーツ選手もまた然り、基本がないので見ていて赤面する様なコメントや演技をするアスリートなどに
出会うとそれらを可笑しいと思わなくなった世の中が情けなくなりますが歳のせいでしょうか(^ ^;)
松も取れようとしているしているのにお目汚しでごめんなさいまし.
Commented by izumi-suzuki at 2020-01-07 15:43
美しい日本語を使える人は近年ほとんど見かけなくなりましたよね。
私は、語尾あげで喋る いい年をしたオバサンが一番苦手かな?(笑) それから最近の若い女の子って、「ウマイ。」って言うでしょ? なんで「美味しい。」って言わないのかなと寂しい気持ちになります。
特別に馬鹿丁寧に喋らなくていいけれど、聞き苦しくない綺麗な日本語を使ってほしいなと思います。
テレビを見て芸人さんの言葉使いが面白くて笑っても、自分が喋る言葉は崩さないで欲しいなって思うけど、無理なのかもしれないですね。
Commented by minton at 2020-01-07 20:06 x
小津映画などを見ていると、男言葉女言葉がしっかりあって、驚くほどに早口で、粋な言葉遣いをしています。
外国の方が何を評価しているのかはわかりませんが、映像の穏やかさなのかななんて思います。
三船敏郎さんもアテレコの方がお上手だったのでしょうが、ニュアンス伝わってるんだろうかと思います。
川端康成の雪国でも男言葉女言葉が印象的ですよね。
実際に残っているお相手の松栄の手紙には川端康成を指す「あなた」が「貴女」になっていましたが、手紙を書きたくて貰った手紙で言葉を覚えた彼女のことを思いそれを訂正しない川端の気持ちも察するに余りあり切ない気持ちになります。
最近仕事の移動中にテレビ音声だけで東野英治郎の水戸黄門を聴いていると、演者たちの言葉が今時の時代劇にない言葉を使います。それが楽しくてついつい聞き入ってしまいます。方言があまりないのが玉に瑕ではありますが。
Commented by Neoribates at 2020-01-08 00:42
cobag2さん,
たしかにNHKの女子アナで民放の女子アナをいかにも真似てわざとらしくら抜きをやってるの見かけたことあります.民放のアナウンサーの基準はもともとはNHKを模して作ったものですから,その大元がそんな体たらくではですね.
以前に書いたことがあるスポーツ選手の自分で自分を褒める,自分で「成長した」なんて平気で言えるアフォさ加減はやはり指導者,師匠の責任も多いですよ.そういう意味で吉本と同じです.
若者に影響を与えるのは,お笑いの連中です.映画俳優でもなければ,歌手でもない.
Commented by Neoribates at 2020-01-08 00:46
izumi-suzukiさん,
言葉が変化するのは仕方ないのでしょうが,それは現在と過去との置かれた状況,時代背景の違いを考慮しなければならないだろうと思います.サブカルやマスメディアが現在ではそれを主導しているようでなんだか嫌な感じです.
仰るように,若者に受けようとしていい歳したオバハンやオジンがへんてこなアクセントや発音でおかしな日本語をしゃべるほど醜いものはないですね.
Commented by Neoribates at 2020-01-08 00:53
mintonさん,
小津映画はほんとうに外国の人間が理解できているのかは,小生もいつも疑問に思っています.第一義的にはやはりあの間延びした,穏やかな台詞をイイ,イイと言っているのかなと思います.よっぽど日本ご理解してないと男言葉,女言葉の差など分かるはずないですものね.多くは単なる日本趣味のファッションとして小津はイイなんて言っているのではないでしょうか.
三船敏郎がそんなに名優だとは小生は思いません.だいたいあの台詞まわしはどう見ても下手ですよ.単に早く外国にサムライスタイルで出たということだけでで珍し物好きの外つ国の人に受けたんでしょう.
時代劇の言葉遣いも酷いものですね.現代語とグチャグチャに混じっています.もちろん,古語でやれなんて言ってるのではないですが,ミックス度には限度があると思うのですがねぇ.
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by Neoribates | 2020-01-07 03:04 | Fujifilm X70 | Comments(8)

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