詠月日記(3)...











雑誌「DigiFi」No.23に,ノルウェーのオスロにある「2L」(Lindberg Lyd AS)レーベルによるハイレゾ・サンプラーDVDが付録でついていた.
DXD (Digital eXtreme Definition ) 352.8kHz/24bit Flac による音源と,オーディオ・メーカーのメリディアンが提唱するMQA(オーディオ折り紙とも言われるとか)と呼ばれるロスレス圧縮技術で同一音源をエンコードしコンパクトにしたファイルが入っていて,音を比較できるDVDサンプラーである.ちょっと面白い.
DXD の欠点であるばかでかい容量問題を解決するために考案したMQAの実力が分かるというもの.
352.8kHz/24bit の音源は,恥ずかしながらまだ聴いていなかったのでちょうどよかった.

もちろん,DACのデジタル入力が192kHz 迄の場合にはネイティブの352.8kHz での再生はできない.ダウンコンバートされて192kHz などで再生されるものと思う.また,MQAデコーダーが備わっていないとMQAファイルは44.1kHz/24bit音源として認識される.




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    Leica M8+Hektor 50mm F2.5








小生の M-DAC+ は,384kHz/32bitまでの入力ができるのでそのままの音が聴けるが,残念ながらMQAデコーダーは装備してないので,MQA処理した 352.8kHz の音源は 44.1kHz再生となる(JRMC22で384kHzへアップサンプリングはできる).

試聴してみると,例えばソプラノの Berllza Crudel が歌う ビバルディ の Recitative and Aria from Cantata RV 679, "Che giova il sospirar, povero core" はとりわけ印象に残った.
192kHz より明らかに見通しの良い,演奏として聴くことができる.立ち上がり,音の消え方,音場,解像感など気持ちよい.一皮むけたようにも聞こえる.さすが 352.8kHz だ.
ということで,2L サイトからDXDのフルサイズをWAVでダウンロード.$30なり.約7.6GB(ファイル数20).でかい!しかし,音は気持ちよい.

DSD という選択肢もあるが,どうも小生にはPCM系の方がしっくりくる.なので,DXD 352.8kHz は魅力がある.どうもDSDとは相性が悪いようだ.




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MQAエンコードでは,同じ楽曲が flac 192kHz/24bitで納めた場合の約1/3(楽曲にもよるが)のサイズで DXD 352.8kHz/24bitフォーマットのまま納まるとされる.つまり,たくさんの楽曲が,しかもこの技術により時間軸情報の劣化が改善された高音質で提供されるといわれている.MQAデコーダーがないので,音の評価はできなかった.
ただ,実際にサンプルDVDの楽曲のサイズを覗いてみると,モーツァルト / ヴァイオリン協奏曲第4番第1楽章がエンコード前が739,494kB,MQAで95,178kBとなっている.

さて,未だに一般的ではない DXD フォーマットがMQAエンコードという武器を手に入れて,その素晴らしい音をハイレゾファンに浸透させることができるだろうか.MQAデコーダーをVHS並に完全開放させることができるか否かが決め手になりそうだ.

MQAエンコードされた楽曲とネイティブ352.8kHzや,それ以下のサンプリング周波数との比較試聴サイトが「2L」レーベルに置いてある.
DXD 入力機能のある DAC をお持ちで,興味ある方はこちらへどうぞ.

蛇足:
・DXDと呼ばれる352.8kHz形式はもともとSACDを製作するためのフォーマットとして誕生した
・SACDのDSDは基本的に編集が出来ない.編集のためにPCMに変換すると超高域ノイズが増加する
・このためマイケル・ビショップ(かつてのテラークのエンジニア)などはレコーディングとマスタ リングとを同時に行い,変換を避けてSACDを製作していた.
・DXDの欠点はファイル容量が大きいこと.10分程度の曲で1GBくらいになる

ファイル容量がでかいことが足かせになっているのを,MQA 技術で突破しようとしているわけである.

写真は2008年の京都行での一枚.
建仁寺を訪れた際に,在阪のブロガーさんと一緒に廻った.再研磨した Hektor なんぞ持って行ったんだぁ~
再研磨したHektorは,決して霞のかかったような写りはしなく,キリッとする.


Commented by Leicaman at 2016-09-08 21:00 x
面白そうでハイレゾ配信もやってみたいと思っていますが、なかなか手を出せません。透きとおった音なんでしょうね。
ヘクトールもレンズを研磨するとこんなに変わるのですね。驚きました。今まで使っていたヘクトールは、ただ雲っていただけだったのですね。
Commented by tullyz1 at 2016-09-09 01:03
金魚鉢を探しているのですが、なかなかいい形のものがありません。
Digifiのそんな付録がありましたか。まあ、うちの機材では再生できませんが^^;
音もいいのでしょうが、サイズがネックですね。
Commented by Neoribates at 2016-09-09 09:43
Leicmanさん,
ハイレゾ再生装置お持ちなら,ぜひトライを.最初は少し分かりずらし,音楽再生ソフト(ブラウザ)の扱いがまだこなれていない部分もあって戸惑うこともありますが,聴くと良いですよ.ハイレゾの定義から言えば,収録マイクがそもそもハイレゾ以下の周波数しか拾えないのだから,ニセレゾだという方もおりますが,小生は,要はマスタリングでCD規格以上のサンプリング周波数,量子化ビット数を持たせるというくらいに解釈しております.まあ,そんな細かいことはどうでもよいので,音を聴くと魅了されますよ.
ええ,再研磨でほんとうのHektorの姿を見た想いです.
Commented by Neoribates at 2016-09-09 09:47
tullyz1さん,
金魚鉢に凝っていらっしゃるようですね.わかります.少し古いものがいいのかなと見歩いたこともありますが,いいなと思うのは高くて... まあ,なんでも良いものはそうですが.
Digifiに付録があったので,ついつい手をだしてしまいました.でも,352.8kHz/24bit の世界が気軽に経験できたのでよかったです.結局,フルバージョンでDLして散財しちゃいました┐(-。ー;)┌ヤレヤレ
サイズですね.2Lのサイトでは,WAVでしかDLできませんので,よけいです.MQAデコーダー付きのDACがほしいところです( ゚Д゚ )アラマッ
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by Neoribates | 2016-09-07 19:55 | Leica M Typ 240 | Comments(4)

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