桜の園 ...

ただいま上洛中.2日目.
今頃は,いずこにいるでしょうか.なので,これは予約投稿でありまする.



桜の園 ..._f0071708_0575956.jpg
        Leica M9+Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Aspherical II






写真のタイトルに「桜の園」と付けたので,小説「桜の園」を思い出した.
チェーホフ「桜の園」は,むか~し,むかしに読んだことがある.
だが,筋も良くは覚えていない.こんな感じだったかな(間違っていたらごめんちゃい)...

19世紀ロシア.領地「桜の園」の女地主が夫と息子を失った後,恋人と共に外国へ逃れて相変わらずの贅沢三昧な生活に明け暮れていた.その婦人がパリから領地「桜の園」へ数年ぶりに帰る.先祖代々から受け継いできたその土地は,女主の兄が経営を任されてやっていたのだが,とんと経営なぞという感覚のない兄のため,領地は競売にかけられようとしていた.かつて桜の園で働いていた農奴の息子が,別荘を人に貸して,その賃料で借金を返済したらどうかと言うが,借金だの返済だのというあたまのないこの領主たちは,農奴の息子の言う意味さえ理解できず,あまつさえ,生活が逼迫しているにも関わらず,相変わらずの贅沢暮らしをする.そして競売の日,「桜の園」を落札したのはそのかつての農奴の息子だった.

という,没落ブルジョアの生きる様を淡々と描いたもので,戯曲ではよく上演される演目だが,小説の方は正直面白いと感じていなかったように思う.
Commented by minton at 2013-04-03 14:45 x
中学生の時に読んだような読まなかったような・・・
どこか太宰の斜陽にも通ずる感覚の小説なんですね。
この写真、いいですねえ。
Commented by swingphoto at 2013-04-03 22:21
チェーホフは、私はちょっと苦手でした。
やっぱ、学生時代はドストエフスキーでしょう。
ムイシュキン公爵は今も私のアイドルです。
Commented by Neoribates at 2013-04-04 17:31 x
minton さん,
高校かなにかで課題でしかたなしに読んだと思いますね.苦痛でした.この画を見て思い出しました.
Commented by Neoribates at 2013-04-09 02:31
swingphotoさん,
ありがとうございます.
太宰のほうがより罪深ように思われますね.
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by Neoribates | 2013-04-03 11:30 | Leica M9 | Comments(4)

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