007...

映画 007/James Bond シリーズ50周年に関連していろいろなグッズやムック本,ポスター集,解説本... 等さまざまな企画のものが出版されている.日本ではほとんどこれに関した動きはないが,さすが,お膝元の英国は違う.

数多ある中で,ちょっと興味を引かれたのが,Jon Burlingame著 「The Music of James Bond」.
さっそく取り寄せた.Oxfor University Press刊.なにせ,Oxfor University PressもBond関連の本を出版しているのです!
Oxford Univesity Pressといえば,研究関連でいろいろここの本は取り寄せましたが,James Bondものを取り寄せようとは思いませんでしたよ.

映画の公開年代順に,それぞれの作品ごとに使われた楽曲について関連する作曲家,作詞家,映画人にインタビューし,それらにまつわる出来事など2008年の24作目 Quantum of Solaceまでを紹介している.スコアーの音楽的解説ではなく(一部入っているが),曲にまつわるエピソードなどを述べている.


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     M9+Zeiss  Planar  50mm  F2 ZM







読んでいると,夢中になった中学生時代を思い出す.
シリーズの中でやはり,第2作 「From Russia with love (邦題:007/危機一発)」 が傑作ですね.邦題の「007/危機一発」は,わざと”一髪”ではなく,”一発”にしたとか.そして,1970年代のリバイバル上映で,「ロシアより愛をこめて」という邦題になりました.
音楽,展開,どれをとってもイイ.終盤で,Bondがレクターを持って,国境を越えようとしているときに国境警備のヘリに襲われ,アーマライトでヘリ操縦士を狙撃し,追尾を振り切る時に流れる曲,「007」がスリリングさを盛り上げ,印象的だった.007と言えば,ジョン・バリー.彼が作曲した.
主題歌From Russia with Love を歌うマット・モンローの歌唱もイイ.









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     Fujifilm X10



著者は,南カリフォルニア大学で,映画音楽史を教えているらしい.
へぇ,映画音楽史が学問になるんですねぇ.

そういえば,Walther PPK.MGCの金属製持ってたんだけど,どっかにいってしまった.
上のものは,Maruzenのガスガン.
ちなみに,Dr.No(邦題:007は殺しの番号)から,Qより支給されたPPKを初めてボンドは使う.PPK以前は,ベレッタM1919を長期間所持.そして,わずかな期間M1934を使用してた.
なお,イアン・フレミング原作の小説では,第5作目が「ロシアより愛をこめて」,6作目が「ドクター・ノー」なので,映画は実は逆転しているのである.

ついでに言うと,「ロシアより愛をこめて」の宣伝用ポスターで,ショーン・コネリーが持ってポーズをとっている銃は,WaltherのLP53.これは,精密射撃競技用のエアー・ピストル(エア・ポンプ式).現在では生産されていない.この銃のシルエットを,拳銃に似せた007のロゴに使っているのである(上の写真右下).ポスターで使われたこの銃は,競売で$430,000で落札されたらしい.

私が競技で使っていたのは,ドイツのファインベルクバウ社Mod.2,オーストリアのステイアー社のLP5だった.Walther CP2にしようかどうか迷ったが,トリガーやバルブのトラブルを考えて,結局は所持しなかった.
Commented by sa55z at 2012-10-25 09:02
ピストル競技。
もうその言葉だけでもワクワクしますね。
しかし最近の子は拳銃に見向きもしない。
ウチにはMGCの火薬ブローバックのコルトが眠っております。
Commented by marierit at 2012-10-25 09:02
PPK片手に読み漁っていたんですね.
映画館に持って行ってはいけませんよ.  ボンド君.

「まだベレッタを使っとるのかね?ワルサーを使いたまえ」
と,ワルサーを渡されるが,書類の下にベレッタも隠して
持って行ってしまおうというシーンが面白かったですね.

では,そいつでご隠居の腕前を披露しましょう.
アソコの3階の裏部屋は射的には丁度でしょう.
私は S&WM36 2in. を持って行きましょうか.

   「ロシアより愛をこめて」の「タチアナ」がよかったですねえ.
   私のボンドガール No1です.
Commented by Neoribates at 2012-10-25 09:22 x
sa55zさん,
もうエアピストル競技からは引退し,銃はすべて廃棄処分にかけました.フリーピストルも一時はやっておりました.民間では,まあまあのところまで顔を出しましたです.この趣味はなかなか奥が深いですよ.
そう,いまの子はだめですね.ウチの息子もほとんど興味なかったです.モデルガンがゴロゴロしていたのに.娘の方が射撃をやろうかという方でした.MGCのモデルガンは動かなくなったコルトウッズマンだけがどこかに眠っていると思います.どこだかのガンショップが,MGCのこの金型を買い取って,リバイバルさせたとか風の噂で聞いたことがあります.
Commented by Neoribates at 2012-10-25 12:17
marioさん,
御意.たち穴,いやタチアナ・ロマノーワ役のダニエラ・ビアンキちゃんですね.私めもそう思います.いかにも映画の美女というかんじ.最近のボンドガールとは雰囲気が違いますね.チーフスペシャルがお好みでありますか.来るときは,グリップは,変にラバーなどにしないで,オリジナルか,木製にしてね.
そうそう,装備主任がQと呼ばれるのは,ゴールドフィンガーからなんですよね.
「ともかく,我々は君の装備を替えなくてはならない.これは査問委員会で決まったことのひとつだ.私も同意見だ.わかるな?」.ボンドは,ベレッタを使っていて何度も失敗しているのですね.で,こうなったわけで.原作では,ベレッタのグリップ・プレートを外して,テープを巻いて使っているんです.???です.

Commented by roxanne6 at 2012-10-25 13:21
ダニエラ・ビアンキ、好みですぅ
チョーカーだけを付けたお姿がまた良いですね。
PPKはダミーカート版を持っていましたが、どこか引っかかっていて分解できないのでドナドナしました
Commented by flat at 2012-10-25 13:27 x
こんにちは。ハイ、全くの同意見でございます。ヽ(^o^)丿
PPKって、けっこうリコイルショック大きいですよね!スライドするにも力いりますし、、、
曲線的なところが、当時のドイツ工業製品にしては女性的ですよね。(^^♪
Commented by izumi-suzuki at 2012-10-25 16:21
Oxford Univesity Pressで出版しているということは、大学で007を大真面目に研究しておられる方がいらっしゃるということですよね。
シャーロック・ホームズも実在の人物のように慕っているお国柄なので、007も然りで、国民的英雄なんでしょうね。
イアン・フレミングが原作の小説を書いた時、ジェームズ・ボンドのモデルはディヴッド・ニーブンだったと聞きました。
映画化された時にはD.ニーブンは年を取り過ぎていて、役にはつけなかったとか・・・でもD.ニーブンのダンディで飄々とした007も見てみたかった気がします。
Commented by Neoribates at 2012-10-25 16:37
roxanneさん,
チョーカーってのがまたよろしいでございます.
最近はつける人あまりみないですもんねぇ.
PPKもいくつか出てましたが,オリジナルMGCのものはトリガーを引く力でスライドさせていましたからねぇ.
P38もそうだった.
Commented by Neoribates at 2012-10-25 16:40
flatさん,
どうもです.
PPKそのもはドイツものにしては,なんともいいお姿ですよね.モーゼルHScもよく似た雰囲気でしたが,PPKのあのコンパクトさがかわいい.
Commented by Neoribates at 2012-10-25 16:43
izumi-suzukiさん,
どうなんでしょうか,Oxford University Pressの出版物は必ずしも大学に研究室のあるような分野でなくとも最近は出版しているようですね.英国ではやはりシャーロキアンと同じようなマニアがけっこういるのでしょうねぇ.デビッドニーブンは,カジノロワイヤルでボンド役をやりましたが,さんざんの悪評でしたね.そもそもカジノロワイヤルが,原作と全く違う内容で,ボンドファンを怒らせましたしね.
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by Neoribates | 2012-10-25 01:34 | Leica M9 | Comments(10)

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